2008年3月19日水曜日

「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」の著書について

最近、この著書「環境問題はなぜウソがまかり通るのか, The Lie of an Environmental Problem」を読みましたか?どう思いますか?

著者はいろいろな環境問題のことを書いてありました、疑問がたくさん残っています。例えば、「森林は二酸化炭素をほとんど吸収しない」と書いてありますが、あまり現実的な話ではありません。枯れている森林や高齢樹木が多い森林にはそう思いますが、ほとんと45年齢以下が多い日本の森林はよく二酸化炭素を吸収していると報告されています(査読雑誌の論文)。また、日本国政府が2007年5月に報告した資料によると、年間の吸収量は約8750万トンであり、京都議定書報告書の対象となる我が国の森林による二酸化炭素吸収量は3545万トンCO2(約967万トンC)です。僕の最近の研究結果も京都議定書報告書の対象となる森林炭素吸収量は約1023万トンCです。自然被害を受けた森林は吸収しないですが、日本にそんな森林があっても、多くないと思います。

今日はこのへんで、終わります。